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「日本からの出場選手へのインタビュー」

日本代表選手
日本代表選手

台湾へ出発する前の気持ち

震災の件があり、本当は大会自体を自粛するべきなのか参加するべきかどうかを聞かれ、最初は行かない選択肢がありました。でも僕らは普通に行くというよりも代表として行くわけだし、現状を考えると誰かを1人でも2人でも…もしかしたら0人かもしれないけど、元気付ける事が出来るかもしれない。そして僕らは日本代表として海外の選手達に、何故そこまで必死になるのかいうのを…対戦相手に僕らはこうゆう気持ちだから来てるんだっていう所を見せたかった。日本で応援してくれる人、中には被災地の方もおるわけだし、プレイで元気付ける事が出来るならと思って行く事を決めました。

日本代表選手として

過去に海外トーナメントに日本代表として参戦した事が何度もありましたが、今回が一番プレッシャーを感じました。震災に遭われた方にほんとの意味で何が出来るかって言ったら、僕の場合ダーツしかないんです。だからトーナメントの時はそこが重くプレッシャーになった事もあるけど、その重いプレッシャーを打ち負かしてこれだけやってきたぞっていう所を喜んでくれる被災地に居る方の為に戦いました。
僕ら日本代表チームは試合の前に選手ミーティングをしたんです。選手達には「なんでここに来たか分かってるな?僕らの結果がどんな風につながるか分かってるな?倒す倒さないじゃない。この気持ちを胸に今日本でもやっている事を、今台湾にいる僕らがやる。今日本は助け合ってるから、僕らもチームで助け合って前に進まんといかん」という話をしました。

入る入らんはその日の調子もある。ただ負ける事は良しとしないから、1人でもちょっと調子悪いなと思ったらそこをみんなでカバーしていく。それは今日本がやっている事と一緒だと思う。みんな助け合うじゃないですか。だから俺らもその気持ちを忘れずに外でも助け合っていこう。ただ勝てばいいってわけじゃない。結果残せばいいってわけでもない。その気持ちがあってそれに立ち向かえるかどうかが問題なんです。そんな風に思いながら台湾ではやってきました。だから僕は今胸を張って帰ってきてます。僕らは全部を優勝する事は出来なかったけど、日本の代表という4人チームで優勝する事も出来たし、ダブルスは日の丸を背負った2人が準優勝もした。松本選手はシングルス総なめ位の勢いで結果を残してる。色んな思いがあって成し得た結果なんです。

海外選手との交流

27日のSuper Oneシングルス戦の日本代表として僕が出た試合に最後負けた時、英語を喋る事が出来ないから、ずっと喪章を握って「日本の為に勝ちたかった」と身振り手振りで伝えるとみんなが「I know I know」って…わかってるよって言ってくれたんです。以前海外遠征に行った時に知り合った人が今回の大会を機に、人種や国境を越えて本当の友達になれました。
特に今回の最後のディナーパーティで台湾に行って良かったと痛感しました。僕らはダーツをやる事しか出来ないけど、ダーツでしか知りあえない人達が応援してくれたんだっていうのが目に見えて分かった事だし、真剣に心配してくれた。僕らが行ってなかったらそれすらも分からなかったですからね。たくさんの国の方が難しい片言の日本語で「ガンバレ! ガンバレ!」「ニホンダイジョウブ」って言ってくれるんです。
僕は今現在助けて頂いてる事を本当に有難うと深く感謝の気持ちを伝えました。そして出来る事ならお願いにしかならないけど、もう少しの間日本を助けてあげてほしいと言うと、彼らは僕が被災したわけでもないのに『日本の為に僕らは支援するよ』って言ってくれました。今回はより一層ダーツが国境を越えた間柄になったんじゃないかと思います。
多額な義援金を頂き、たくさんの応援の言葉も頂き、凄く深く意味がある遠征でした。

台湾大会から帰ってきて確信したこと

日本に帰ってきて、被災地の方からこれからも続けてほしい、戦いに行ってくれて嬉しかったというメッセージを頂きました。その気持ちは全ての人が思っている事ではないと思うけど、1人でも居てくれはったという事が分かった。僕も1人の人間だから個人の意見がありますが、1人でも思ってくれた方が居てくれた事で自分自身の考えは正しくないかもしれないけど間違ってもいなかったと思います。

被災された方に自分達が出来る事

当たり前だけど被災した以外の人間は、被災したわけじゃないから被災した人と同じ気持ちになれと言われてもなれない。だけど助けようと思う気持ちは元気な人間だからこそ出来る事。だから言葉は凄く悪いのかもしれないけど、役割分担があると思う。僕らは手を差し伸べる方。被災された方は助けを信じて待つ事だと思う。だから僕らにできる事って元気でいる事だと思うんです。元気でいないと助けてあげられないからね。自分らがちゃんと生きていないと他に気が回せない。俺らの気持ちが分かるのかって言われるかもしれないけど、これが本当だと思います。
現地で被災した方から仙台を怖がらないで下さいってメッセージが来ました。次に何年後になるか分からないけどPERFECTが仙台で行われた時には是非試合に来て下さいとメッセージが来ると、じゃあ僕らに何が出来るかって言ったら、ダーツをやる事が不謹慎だと言っている人に立ち向かわないといけない。不謹慎なのはそうゆう人達の気持ちを踏みにじる事だと思います。被災された方の方が僕らの事をよっぽど心配してくれます。全員がそう思っているわけではないかもしれないけど、1人でもいることで僕らが前に進もうとするんです。

本当に心の底から笑ってもらえる、幸せだって気持ちになってもらえる日が出来るだけ早く来るように。申し訳ないけど被災した気持ちになれって言われてもなれない。だから僕らが出来る事というのは義援金集めだったりとかしか出来ないけど、助け合って一緒に頑張っていこう。みんなが後ろ向きなってしまったらみんながダメになってしまうから。

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